よく進むロードバイクにするには―パーツ考 1.続・ユーラス考③

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[峠の下りと横剛性]
ユーラスのフロントは、スポークの本数が少ない。だから普段は、(特に手組ホイールなどと比べて)ロードインフォメーションが少な目だと感じていた。しかし、印象が変わったのは、富士スカイラインの中速コーナーなのだ。もちろん、その後行ったいくつかの峠でもそうだったが、下りで車体を傾けた時、ロードインフォメーションの量と質が変わるのだ。
富士スカイラインにて。風が強く、最高速度は伸びなかったが、気持ちよく下れた。
平地や高速コーナー、もしくは、低速でカーブを曲がったときは、インフォメーションが希薄だと感じたが、ある程度スピードが出た状態で、車体を傾けると、しっかりホイールが回っている感じが出る。

実際、普段からごつごつ来ると疲れるだけだから、カーブでのみインフォメーションが増える、というのは良い特性だと感じた。
しかし、なぜ、こんなに、横剛性、というかねじれ剛性というべきなのか、とにかく、カーブを曲がるとしっかり感があるのだろうか。スポークの太さは関係あるのだろうか、というのが今の僕の最大の疑問である。
 そもそも、アルミだと、素材的に不利だから、剛性を高めるために太くせざるを得ない。実際、ユーラスのスポークは、そんなに軽いほうに入りそうもない(リアのフリー側=一番短いスポークで、かつ傷ついているものが5g程度だったので、軽量ステンレスより重いのではないだろうか)。もちろん、アルミにしているのはキシリウムに対抗して見た目を重視したから、というのが定説になっているようだが、それだけではないのでは、と感じた次第である。
アルミとステンレスのメリット、デメリットは、ボーラやハイペロンがステンレスであることからカンパも十分研究しているだろう。もしアルミにメリットがなければ、MEGA-G3にする前に、ステンレス化するのでは、と思う。実際はどうなのだろうか。今後の展開、そしてアルミスポークにしている本当の理由が気になっている。

ともかく、意外と、ロードインフォメーションが希薄なわけではない、ということでした。もう一つ付け加えると、ダンシングにもしっかり反応してくれるから、横剛性もそれなりにあると思う。自己責任になるが、少しだけテンションを上げると、しっかり感が上がった。もちろん、フロントはかなり危険なので、むやみにいじらないことをお勧めします。

[やってはいけない実験]
ついでながら、危ない実験の結果を一つ紹介。それは…

●左右の硬さによる違い
・フリー側を硬く
→自分の真下にホイールがある感触。結線をしている時に似ている。乾いた感じでよく進む。
結線をしている時の方が、中速域がリニアだが、十分ホイールとの一体感を感じる。耐久性は結線以上、ノーマル未満だろう。
おそらく、MEGA-G3の狙いはここにあるのではないだろうか(実際、硬さが変わるとそれなりに変わる)。

但し、反フリー側が柔らかすぎると、もがいたときに、ねじれているのか、重く感じる。しかし、それでも高速への伸びは良い。

・反フリー側を硬く
→相対的にフリー側が柔らかくなるからだと考えられるが、もっさりして全然進まない。もちろん、反フリーがラジアルであることを考えると、かなり危険だろう。

というわけで、面白い結果となった。やはり、ペダルの入力はスプロケットに伝わっている、という当たり前の結果を認識できた。

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