風景紹介:山梨県 御坂峠 旧道

さて、以前から少しずつ考えていた、景色のきれいなスポット紹介。どれだけ需要があるか分かりませんが、少しずつ始めてみようと思います。

第一回は、個人的に良く通っている、山梨県の御坂峠旧道を紹介。
御坂峠というと井伏鱒二、太宰治の滞在が知られており、特に、太宰治に関しては、御坂峠の天下茶屋に資料館がある。
天下茶屋は非常に趣のある建物だ。今は河口湖分店というのもあり、アクセスは格段に優るが、趣と景色では、本店だろう。
実は僕自身、御坂峠には何度かサイクリングしているが、きれいに晴れたことは少ない。富士山方面がかすんでしまうことも多い。とはいえ、晴れると絶景だ。
さて、旧道の頂上にはやはり昔からの隧道が残っている。当然、電灯はない。少し前は工事中で石和温泉側には下れなかったが、最近再び通れるようになった。路面もよくなった気がする。河口湖側は、若干路面が狭いところもあり、また見通しの悪いカーブも多いが、石和温泉側は改良によって、かなり走り易くなった。
注意点としては、冬季は通行止めになること、そして、秋口に冷えると、やはり路面が凍結していることだろう。もちろん紅葉が終わると落ち葉も多い。

因みに、御坂峠新道の河口湖側にも展望が開ける場所がある。小さな展望台と、側道から成るので、通り過ぎてしまう危険もあるが、景色は良い。
こちらは夜景にも優れる。新道は交通量も多く、サイクリング中はやや危険も伴うが、旧道に入ってしまえば安全である。むしろ、新道のトンネルは長く、路肩も狭いため、危険を伴う。

もちろん、河口湖側から登り、旧道を石和温泉側に下った場合、合流の際に、かなり車線を跨がねばならないので、それはそれで危険である。注意してほしい。
しかし、石和温泉側はゆるく長い勾配で、登ればかなり良い練習となり、下れば、爽快である。

最近は、若彦トンネルも開通し、河口湖方面と石和温泉方面のアクセスが向上しているので、うまく交通が分散し、走り易くなってくれることを願う。因みに、新道は山宮トンネルの開通で、2ルートに分かれ、古い方のルートは随分交通量が減った。もちろん、ほうとう屋さん等、食事処が多いのは、古いルートの方である。

御坂峠はドライブルートとしては規模が小さいが、サイクリングルートとしてはかなり楽しめる。ぜひ走って頂きたい。

コメント