Hutchinson BLACKBIRD RACING LAB インプレ(2024/10/27追記)

ハッチンソンの新作タイヤ、早速導入し、何回かロングライドで使ってみたのでインプレしたい。
 
 

 
まず、前提として、個人的に好みのタイヤメーカーを挙げろと言われたなら、ビットリアとハッチンソンを挙げると思う。VittoriaのCorsa Proは未だにマイベストタイヤの一つ、今回のブラックバードレーシングラボを使った後だと同率1位といった感じ。一方で、ハッチンソンについては、フュージョン3のころから気に入って使っていて、そのあとはOEMと言われるMavicやピレリタイヤをしばらく使うほど、お気に入りだった。過去のタイヤインプレ記事を以下に示すが、ハッチンソンのインプレとなると、”好み”というバイアスがかかるだろう。なお、直近の使用タイヤはメインバイクがS-Works Turbo RapidAir、サブバイクがCorsa N.EXTであるので、それらの感触の影響は受けているだろう。
 
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閑話休題。この新作タイヤの第一印象はしなやかさとグリップの高さだった。今回は28Cだが、最初は自分の体重(57kg)に対して、(体重60kgの)推奨空気圧をだいぶ下回る4気圧を試し、そのあとは推奨空気圧である5気圧くらいを試したのちに、結局フロントは4.5気圧程度、リアは4.8気圧程度が最も気に入って使っている。

最も印象に残るのはハッチンソンらしいコンパウンドのグリップ感で、路面に吸い付くような、路面をとらえて離さない感じである。この感覚はVittoria(Corsa Pro)を超えるかもしれない。Vittoriaもグリップ感は強いが、もう少しタイヤ表面が硬い感触がする(なお、Corsa N.EXTはCorsa Proに対して明確にこの硬さを感じる)。

転がり抵抗については厳密にテストしたわけではないからあくまでもフィーリングだが、かなり軽い感覚はある。走りはじめにタイヤの重さを感じないと言い換えてもよいかもしれない。グリップ力は高いけど軽く走れるので、とても良い感触である。公道の下りで最高速アタックなどをすることは当然ないが、いつもの道でいつも通り下ってスピードが伸びないということはないので、十分な転がりの軽さはあるのだろう。データを見るとわずかにVittoria(Corsa Pro)の方が速い気もしなくもないが、同一条件で比較したわけではないし、どちらにせよ割合にして1%以下の差なので、そういう程度の差であれば、仮にあったとしても、集団走行では関係ないだろう。
 
タイヤ自体は、お店で買った際にお店の人が測定したところ、28C同士ではやや太めだそう。 実際、使ったときの安心感もあるし、長期使用の耐久性はまだ分からないが、特に削れるのが早いという感触もないし、パンクにも強そうだし、大変気に入った。
 
硬めの感触のタイヤが好きな人には合わないだろうが、グリップ感が強めのタイヤが好きな人には最適なタイヤだと思う。ここ数シーズンはVittoriaを使うことが多かったが、この後はまたしばらくハッチンソンに戻りそうだ。
 
<2024/10/27追記>
だいぶ気に入って使っていたBlackbirdだが、4000㎞を超えたくらいで、少しグリップ力が落ちてきて交換することとした。もちろん、グリップ力が落ちてきて、と言っても、普通にサイクリングなどで使う分には全く問題ないレベルである。決戦用と考えると、かなり長持ちだと思うし、そういった面も含めて、現時点でマイベストタイヤである。

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