サドル考② - Selle italia Flite flow 2013 インプレ

前回の記事と続いています

目次:
サドル考① [SMPに感じた疑問][坐骨幅の重要性][Specialized Romin Evo導入]
サドル考② [余談 Romin vs Romin Evo][さらにフラットなサドルを求めて][Flite flow 2013インプレ]

[余談 Romin vs Romin Evo]
以前記事にした、Specializedの試乗会であるが、試乗したTarmac SL4には、Evoではない、普通のRominがついていた。Specializedの人の話では、Evoの方が少し湾曲が強いと言う。確かに、以前、Evoの方が、よりSMPに近い形だという記事を見たことがある。

ともかく、使ってみてどうか。残念ながら、ただ座っただけでは、大きな差は感じられなかった。Evoの方が若干ホールド感が高いか、程度である。お尻の動かしやすさの感触などもあまり変わらない。言われてみれば、少し動かしやすいかな、程度である。

[さらにフラットなサドルを求めて]
さて、以上が今年3月までの話。さらに変化があったのが5月。少しずつ、いわゆる腰踏みペダリングをマスターし、更にパワーが出るようになっていった。そうすると、デリケートな部分をサドルに強く押し付ける形になるので、Rominのような、湾曲の強いサドルでは、逆に圧迫されるような気がしたのだ。サドル沼にはまってしまった。

最初はSpecializedのtoupeを買うつもりだったが、今度は、Rominの、上から見ると徐々に広がっていく形に不満を覚え始めた。実走では気にならないが、ローラーでは、太ももが当たって痛いのだ。そうすると、同様な理由でToupeも候補から外れる。かといって、あまりにもフラットなサドルにはこれまで良い思い出がない(もちろんこれは、今より実力が低かった時の話だが、あまりにも腰が動きすぎてしまい、踏めないと感じることが多かった)。


困った末に、Selle ItaliaのSLRの、“フラットだが、意外と腰が落ち着く”というレビューを信じ、より幅が広いFliteを導入することにした。

余談だが、知り合いのつてなどでいくつかのサドルを試したが、prologoは本気で検討した。Nagoの溝付きモデルがもう少し軽いか、ZeroⅡの幅がもう少し広ければ、多分購入していた(nagoは下で述べるFliteの印象とかなり似ていた)。fizikもarioneは骨盤の幅の関係でよい思い出がないが、antaresやkurve chameleonは検討した。前者は、腰を前後に動かしやすい印象がある(今思い出してみても、flite以上にそうだ)が、個人的には、もう少し腰を落ち着けたい気がしたので候補から外した。後者はさすがに試す機会がなかったが今でも興味はある。穴あきバージョンがあったら、今でも購入を検討すると思う。





KURVE CHAMELEON

ついに、(現時点で)最も納得できるサドルに出会えた!美瑛にて。

[Flite flow 2013インプレ]
Selle ItaliaはFliteの2013年モデルを
"Perfect Saddle""Great performance"" Same at it ever was, Flite Forever."
などと、かなり強い自信をもって、アピールしている。

実際乗ってみると、レース用としては、その宣伝が納得できるサドルであった。
このサドルは、フラットではあるが、後部にお尻がしっかり収まるように工夫されている。上から見ると、既存のmonolinkシリーズのようなシャモジ型だが、確かにその形に意味があると思う。箇条書きで、個人的に感じた利点を挙げよう。
  • 一つ目としては、先述のように、お尻のおさまりが良い。
  • 二つ目としては、ペダリングが極めてスムーズにできる。
  • 三つ目としては、monolinkの宣伝動画の2分40秒当たりにあるような、正しいポジション(個人的には、ここで示されたポジションを、腰踏みペダリングのような、体幹を活用できるポジションと解釈している)がとれる。
ただ、意外とポジションを前後に動かせないことはしょうがない。特に、前に動かすと尿道に突き刺さるような痛みを覚える。だから、個人的には前下がりのセッティングはお勧めできない。なお、今回Flite flowを購入したため、正しい位置に乗っている分には、尿道の痛みは全く発生していない。これは、一日で200㎞以上走った時も大丈夫であった。

また、体幹を使いやすいポジションが取れると書いたが、サドル上面がフラットなため、骨盤の角度を変えやすく、使う筋肉を変えやすいと感じた。つまり、力が入るけど疲れるポジション (いわゆる腰踏みペダリングのポジション)から、骨盤を立てた、楽だけど、パワーはあまり持続できないポジションまでが自由に取れる。例えば、今回、導入した次の週に、レースやオフ日を交えて、600㎞以上走ったが、週の後半のトレーニングでもパワーを出し続けることができた。もちろん、最後の方は、頻繁に骨盤の角度を変え、疲れていない筋肉を使うように工夫していたが。

ともかく、レース志向で骨盤が広い方の場合、この3代目Fliteはかなり良い選択肢の一つではないだろうか。ただし、ツーリングやブルべがメインの場合、このサドルはクッション性が低いから、お勧めできない。また、体幹が弱い場合も、うまく座れないのではないか、と感じた(だから、僕もレースに出なくなったら、別のサドルに変更する可能性が高い)。

(サドル考 完) 

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