サドルというのは、人によって好みが全然違うパーツではあるが、身体に触れる数少ないパーツという事で、その重要性は極めて高いだろう。
僕自身も、しばらくサドル沼にはまっていたが、数年前にノーマルのFliteの使用をしてだいぶ満足していたものの、単なる好奇心から再びいくつか他のサドルを経て、今度はFliteのFriction Freeを使い、さらに軽さを求めてKit carbonioに行きつき、結局いわゆるItalia尻であるという結論に落ち着いた-Selle italiaははまる人にはものすごくはまるサドルで、特にSLRなどは愛好者が多いだろうが、骨盤が広めな人にはFlite!というわけで、他モデルとの比較も含めてインプレしたい。
ノーマルとFriction Freeの比較に関しては、以前述べたインプレよりさらに明確に述べると、抵抗の少なさをとるか、サドルの上での動きやすさをとるかでどちらを選ぶべきか変わってくるといえるだろう。もちろんFriction Freeでも若干の前後移動は可能なので、問題にはならないが、ノーマルの方が、当然座れる範囲は広く、例えば下りを限界まで攻めたいといったときの、積極的な重心移動はノーマルの方がやりやすい(Friction Freeだと骨盤角度を変えることで対応していく必要がある)。
このサドルの最大の特徴は、軽さと硬さといえるだろう。ベースが、金属レールモデルの10%カーボンではなく、Team Editionと同じ30%カーボンになっている。両者は感触的にはだいぶ硬さが違う。硬いというか、剛性感がある-コシがある、という表現の方が適切かもしれない。反発力が強く、へたりづらいように感じる。
その為か、長距離後半、筋肉が硬くなってきて、動きに左右差が出てくると、痛みの原因となった。そういった意味では、より上級者向けのサドルといえるだろう。ただ、正しい体の使い方を出来ている範囲では、よりサポート感が強く、生粋のレース用サドルと感じた。
そして、やはり軽さはダンシングの振りの軽さになって表れる。恐らく、レールだけでなくベースも軽いことが効いているのだろう(といいつつも、実際はレールの軽量化の効果が大きいと考えられる。実際、カタログ上、金属レール同士で比べるとチームエディションとノーマルの差はたった5gである)。自転車に軽快感が生まれる。もちろん、軽さを突き詰めたらフルカーボンベースのサドルも入るが、コストパフォーマンスや快適性も考えたら、ちょうど良い落としどころといえるのではないだろうか。
最後に、気になるのはレールの耐久性だろうが、強めに締め付けても全く問題なく、耐久性は高そうである。ただ、表面はつるつるなので滑り止めグリスがないと滑ってしまったので、その点は注意が必要だ。
僕自身はまだ数か月の使用だが、知り合いでも何人か、数年間使用して問題ない例があるので、簡単に折れるようなレールではないと考えられる。もちろん、レールにやさしいヤグラを持つシートポストを選ぶのがベターであることは間違いないだろう。
コストパフォーマンスを考えた時、上級者向けレーシングサドルとして、バランスの良い製品だと思う。昔ほどカーボン製品の耐久性に対してにシビアな目を向ける必要がなくなってきた昨今、レース用のサドルとしてお勧めできる逸品である。
僕自身も、しばらくサドル沼にはまっていたが、数年前にノーマルのFliteの使用をしてだいぶ満足していたものの、単なる好奇心から再びいくつか他のサドルを経て、今度はFliteのFriction Freeを使い、さらに軽さを求めてKit carbonioに行きつき、結局いわゆるItalia尻であるという結論に落ち着いた-Selle italiaははまる人にはものすごくはまるサドルで、特にSLRなどは愛好者が多いだろうが、骨盤が広めな人にはFlite!というわけで、他モデルとの比較も含めてインプレしたい。
ノーマルとFriction Freeの比較に関しては、以前述べたインプレよりさらに明確に述べると、抵抗の少なさをとるか、サドルの上での動きやすさをとるかでどちらを選ぶべきか変わってくるといえるだろう。もちろんFriction Freeでも若干の前後移動は可能なので、問題にはならないが、ノーマルの方が、当然座れる範囲は広く、例えば下りを限界まで攻めたいといったときの、積極的な重心移動はノーマルの方がやりやすい(Friction Freeだと骨盤角度を変えることで対応していく必要がある)。
このサドルの最大の特徴は、軽さと硬さといえるだろう。ベースが、金属レールモデルの10%カーボンではなく、Team Editionと同じ30%カーボンになっている。両者は感触的にはだいぶ硬さが違う。硬いというか、剛性感がある-コシがある、という表現の方が適切かもしれない。反発力が強く、へたりづらいように感じる。
その為か、長距離後半、筋肉が硬くなってきて、動きに左右差が出てくると、痛みの原因となった。そういった意味では、より上級者向けのサドルといえるだろう。ただ、正しい体の使い方を出来ている範囲では、よりサポート感が強く、生粋のレース用サドルと感じた。
そして、やはり軽さはダンシングの振りの軽さになって表れる。恐らく、レールだけでなくベースも軽いことが効いているのだろう(といいつつも、実際はレールの軽量化の効果が大きいと考えられる。実際、カタログ上、金属レール同士で比べるとチームエディションとノーマルの差はたった5gである)。自転車に軽快感が生まれる。もちろん、軽さを突き詰めたらフルカーボンベースのサドルも入るが、コストパフォーマンスや快適性も考えたら、ちょうど良い落としどころといえるのではないだろうか。
最後に、気になるのはレールの耐久性だろうが、強めに締め付けても全く問題なく、耐久性は高そうである。ただ、表面はつるつるなので滑り止めグリスがないと滑ってしまったので、その点は注意が必要だ。
僕自身はまだ数か月の使用だが、知り合いでも何人か、数年間使用して問題ない例があるので、簡単に折れるようなレールではないと考えられる。もちろん、レールにやさしいヤグラを持つシートポストを選ぶのがベターであることは間違いないだろう。
コストパフォーマンスを考えた時、上級者向けレーシングサドルとして、バランスの良い製品だと思う。昔ほどカーボン製品の耐久性に対してにシビアな目を向ける必要がなくなってきた昨今、レース用のサドルとしてお勧めできる逸品である。
コメント