Deda Vinci シャロー インプレ (11/22追記)

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丸ハンドル好きが高じて、また一つ、ハンドルを買ってしまった。
これまで2年以上使っていたS-Works Aerofly Ⅱには全く不満がなかったが、ついに丸ハンドルのエアロハンドルで、入手性が良いモデルが出たので、買い替えを決意した。しかも、水平ステムもつけられるとなると、買うしかない。
丸ハンというとDedaのZero 100 シャローを使っていた時期が長かったが、唯一、アルミということで数年使うと汗で腐食してしまうのが難点だった。一方でこのVinci シャローはカーボンということもあり、耐久性の面でも信頼できる。
 

Vinciの直前はZipp SL Sprint stem+Specialized S-Works Aerofly Ⅱという最強に硬い組み合わせだったが、驚くべきことにこのDeda Vinciシャローハンドル+Vinciステムは感触的にはそん色ないどころか、むしろさらに剛性感が高いのではないかといった状況。恐らく、ステムの幅が広く、接触面積が大きいからだろう。

先に問題点を述べると
・ねじが締めにくい:①逆向きなため ②ボルトが柔らかくかつ小さいため
・ねじを上下均等に締めないと走行中、ハンドルがお辞儀する
・サイコン台座の選択肢が少ない(後述*)
・ワイヤーを通しにくい:Aeroflyのように、自然な位置に穴がないので、1本目のワイヤーはガイドワイヤーを使って通すとして、2本目はかなり大変。僕自身はピンセットで無理やりインナーワイヤーをつかんで通した。
 

と、基本設計に関しては、他社の方が優れるように思う。しかし、何といっても、この自然な丸ハンドルの形状、特に改良されてショートリーチになったこの形状が手になじみ、とても使いやすい。剛性の高さも十分で、その割に、振動をがつがつ伝えてくることもない。もし買い替えるとするならば、このステム一体型バージョンが出たら買い替えを検討するだろうという程度であり、使い続けるにあたっての懸念点は上で述べた整備性の問題くらいだろう。
ハンドルを低めにセッティングしたい方、丸ハンドルを使い続けたいが、エアロハンドルが無くて躊躇していた方、スプリンターな方、など、新世代の丸ハンドルを求めている方には誰にでもお勧めできる逸品である。 

<*11/22追記>
サイコン台座に関してだが、いつものごとくRec-mountsに落ち着いた。Rec-mountsに関しては以前記事を書いたこともあるが、既製品でも様々なパターンがある。ただ、今回のハンドルの場合、既製品で使えるのはヘッドスペーサータイプやトップキャップタイプのみになってしまう。見た目や空気抵抗を踏まえると、専用品が良いだろう。なお、専用品を購入すると、最初から各種サイコン台座がついてくるので、様々なパターンに対応できる。寸法的にもぴったりで、大変お勧めである。



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