9月3日 東京から新幹線に乗る。はやて1号。6時56分発、八戸着10時3分だ。
いつも思うのだが、新幹線の車両というのは、意外と剛性を感じない。アルミだからしょうがないのだろう。逆に、軽い振動をすべて吸収されているような、なんとなく心地よい乗り心地である。
新幹線の旅というのは、在来線と違って、スピード至上というか、なんとなく思い出として強く残らない。それはともかく、八戸で10時15分発スーパー白鳥1号に乗り換える。やはり、乗り換えはスムーズだが、人が多い。座ることはできなかった。これも北海道新幹線ができたら変わるのだろうが、しかし、在来線には在来線のよさがある。この車両485系3000番台、久しぶりに感激した。これはすごい。まず、ボディの剛性。鋼鉄製らしく、がっしりとしている。そして台車。剛性感抜群で、かつよく動き、カッチリした乗り心地を提供する。これはボディの剛性が高いからできるのだろうが、とてもすばらしい車両である。ただ、古い。北海道新幹線ができたら、まず廃車になるのだろう。非常に残念だ。国鉄時代の、いかにもお金をかけた感じのするこの車両、現在の新幹線には無い、名車の資質があると思う。
そして青森。JRバスに乗り換える。上に掲げた写真、途中の萱野茶屋での休憩中に撮ったものだ。ここは雲谷峠を過ぎたところにあり、この先もアップダウンが続く。自転車で来ても面白そうだと思った。
バスはしばらく走る。ぶなの美しい木立に囲まれた道である。一応夏だからなおさら美しく思える。傘松峠まで来ると、周りの山々が荒々しく見える。そして、そのまま奥入瀬へ。
十和田湖。ご覧の通りの曇り方で、やや手ぶれしてしまった。ただ、渓流をとるのにはちょうどよい光量である。
基本的に、奥入瀬は下流から歩いた方がよい、とよく言われる。実際にそうだろう。上流から歩くと、いちいち後ろを振り向いて撮影地を探さねばならない。ところどころ案内板があるが、しかし、下流から歩けば、穴場を見つけられる可能性がより高くなる。それはともかく、今回は時間の関係上、上流から、下流にある宿まで歩くというルートをとった。
奥入瀬渓流、想像していた以上の美しさだった。日本人は流れる水を美しいと思う民俗だといわれるが、やはり、流れる水は美しい。ここで雨が降ってきたため、この先の撮影は断念した。
今回、メイン機として、FM10をもっていき、ここで公開している画像は、すべてコンパクトカメラで、露出決定用として撮ったものだが、現像が終わったフィルムを見ると、デジカメでは表現できない美しさであった。やはり、奥入瀬にはフィルムカメラをもっていくことをお勧めしたい。
因みに、夜雲が無くなったので、星を撮ろうと外に出たのだが、すぐそばのスキー場では、街灯がともっていたにもかかわらず、非常にきれいに星を見られ、かつ撮影することができた。山の天気は変わりやすい…
次回は、大沼公園+寝台特急をリポート。
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