今年三月、練習途中、通りすがりのお店で、CannondaleとSpecializedの試乗会をやっていたので、TarmacSL4を試乗してきた。Cannondaleについては、Super Six evoをすでに試乗していたので、今回はSpecializedのみ。記事にするのがどんだけ遅いんだ、という批判はともあれ、SL4と、いくつかのパーツについて以下に記す。
<Tarmac SL4>
欲しい…と乗り終わった後、素直に感じた。アルミ大好き人間がそういうのだから、どういうバイクかは、なんとなく想像できるのではないだろうか。全体的に硬い。ただ、かなりバランスが良いので、意外と足には優しい気がする。僕レベルの脚力では、いくら踏んでもたわまないものの、金属のような、がちがちな感じではなく、カーボン的な、柔らかい感触だけど、芯がしっかりして、まったくたわまない、という感覚である。
ダンシングはとにかく気持ち良い。ダッシュがしやすい。僕のフレームでは、フォームが汚いと、リアが暴れるが、SL4は、どんなフォームでも、きれいに路面をとらえてくれる。剛性がワンランク高いのだろう。何度も信号ダッシュを繰り返してしまった。なお、付属していた、Specializedのカーボン製のハンドルやステムも、剛性が高いのではないだろうか。
シッティングでは、まるで金属フレームのように、踏んだ分だけ進む。自分の力をさらに増やしてくれているのでは、という感覚も、踏んだ分以上に進む感じも、加速のタメなどもない。低速から高速まで、踏んだ分だけ進む。つまり、誤解を恐れずに言えば、疲れるフレームだ。その代わり、力があれば、とにかく進む。先ほど、ダンシングのところで述べたことから、大体予想がつくだろうが、リアがとてもしっかりしており、トラクションがとにかくかかる。
一方フロント周りをしっかりしている。がっちり、といった感じで、正直、衝撃はかなり来る。アルミフレームと同じレベルで、角が丸まっている感じ。実際、スぺシャの人に感想を聞かれ、”最高です。こういうフレームが大好きです。”と言ったら、”この乗り心地でも大丈夫でしたか?”と聞かれたくらいだ。確かに、中級クラス以下のカーボンフレームや、エンデュランス系のカーボンフレームに慣れている場合は、少しきついかもしれない。ちなみにホイールはrovalのアルミ、タイヤもスぺシャだった。
とにかく、最高のレースマシンだと思う。実力がないと乗りこなせない代わりに、ライダーの意のままに動いてくれる。走りの安定感がとても気持ち良い。進む感じや軽さ、乗り心地ではこれを超えるフレームもあるだろうが、SL4は伝統的なレースバイクらしい味付けだと感じた。
パーツについては、また後日。
<余談>Time RXRS vs Time ZXRS
実は、知り合いにそれぞれを乗っている人がいて、両方とも、以前に、わずかな時間だけ、乗らせてもらったことがある。RXRSは、感触的にBB付近はかなり柔らかく、丸チューブのレース用クロモリマシンという感じであったが、しかし、かなり進んだ。よく神経を研ぎ澄ませると、フロントフォークやヘッドセットの剛性が、かなり高い気がした。しかし、フォークの振動減衰性・吸収性がかなり高いため、それをすぐに気づくことはできなかった。一方、ZXRSはBBも含め、全体的に剛性が上がっていた。踏み心地がパリッとしたといってもよいかもしれない(ただし、RXRSは一万キロくらい乗った個体、ZXRSはほぼ新品の個体である)。このことから、やはりフロントの剛性はかなり重要なのでは、と感じている(もちろん、前後のバランスがあまりにも悪いと、いくらフロントの剛性が良くてもだめだろうが)。
<Tarmac SL4>
欲しい…と乗り終わった後、素直に感じた。アルミ大好き人間がそういうのだから、どういうバイクかは、なんとなく想像できるのではないだろうか。全体的に硬い。ただ、かなりバランスが良いので、意外と足には優しい気がする。僕レベルの脚力では、いくら踏んでもたわまないものの、金属のような、がちがちな感じではなく、カーボン的な、柔らかい感触だけど、芯がしっかりして、まったくたわまない、という感覚である。
ダンシングはとにかく気持ち良い。ダッシュがしやすい。僕のフレームでは、フォームが汚いと、リアが暴れるが、SL4は、どんなフォームでも、きれいに路面をとらえてくれる。剛性がワンランク高いのだろう。何度も信号ダッシュを繰り返してしまった。なお、付属していた、Specializedのカーボン製のハンドルやステムも、剛性が高いのではないだろうか。
シッティングでは、まるで金属フレームのように、踏んだ分だけ進む。自分の力をさらに増やしてくれているのでは、という感覚も、踏んだ分以上に進む感じも、加速のタメなどもない。低速から高速まで、踏んだ分だけ進む。つまり、誤解を恐れずに言えば、疲れるフレームだ。その代わり、力があれば、とにかく進む。先ほど、ダンシングのところで述べたことから、大体予想がつくだろうが、リアがとてもしっかりしており、トラクションがとにかくかかる。
一方フロント周りをしっかりしている。がっちり、といった感じで、正直、衝撃はかなり来る。アルミフレームと同じレベルで、角が丸まっている感じ。実際、スぺシャの人に感想を聞かれ、”最高です。こういうフレームが大好きです。”と言ったら、”この乗り心地でも大丈夫でしたか?”と聞かれたくらいだ。確かに、中級クラス以下のカーボンフレームや、エンデュランス系のカーボンフレームに慣れている場合は、少しきついかもしれない。ちなみにホイールはrovalのアルミ、タイヤもスぺシャだった。
とにかく、最高のレースマシンだと思う。実力がないと乗りこなせない代わりに、ライダーの意のままに動いてくれる。走りの安定感がとても気持ち良い。進む感じや軽さ、乗り心地ではこれを超えるフレームもあるだろうが、SL4は伝統的なレースバイクらしい味付けだと感じた。
パーツについては、また後日。
<余談>Time RXRS vs Time ZXRS
実は、知り合いにそれぞれを乗っている人がいて、両方とも、以前に、わずかな時間だけ、乗らせてもらったことがある。RXRSは、感触的にBB付近はかなり柔らかく、丸チューブのレース用クロモリマシンという感じであったが、しかし、かなり進んだ。よく神経を研ぎ澄ませると、フロントフォークやヘッドセットの剛性が、かなり高い気がした。しかし、フォークの振動減衰性・吸収性がかなり高いため、それをすぐに気づくことはできなかった。一方、ZXRSはBBも含め、全体的に剛性が上がっていた。踏み心地がパリッとしたといってもよいかもしれない(ただし、RXRSは一万キロくらい乗った個体、ZXRSはほぼ新品の個体である)。このことから、やはりフロントの剛性はかなり重要なのでは、と感じている(もちろん、前後のバランスがあまりにも悪いと、いくらフロントの剛性が良くてもだめだろうが)。
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