・コンチネンタル アタック&フォース
・セラSMPコンポジット
・デダ ニュートン シャロー、ゼロ100(80㎜) ステム
・レコードブレーキ
主に、よみうり周辺の坂でのファーストインプレッション、プラス、その後感じたことなど、をまとめました。参考になれば幸いです。
〈ファーストインプレッションの際の走行データ〉
走行時間:3:14’51
走行距離:76.15㎞
平均時速:23.4㎞/h
最高速度:55.6㎞/h
○Continental Grand Prix Attack & Force
非常に気に入った。フロントは細く、ややハンドルの切れが良くなった(フロントのスポークテンションを上げたこととステムを短くしたことの影響を差し引いても、気持ち良い)。その細さから、チューブラータイヤのようにすら見える。
一方、リアはしっかりグリップする印象(もちろんフロントだってグリップ力は良い)。コンパウンドは結構強そうで、小石などをよく跳ねる。小石がたくさん落ちているところでフルブレーキすると、ややすべりがちか。その後、一皮むけると、結構柔軟性が出てきて、さらに路面にめり込む感触が強くなり、下手なブレーキをかけてもロックしずらくなった。要は、コントロールを気を付ければ問題ない(特に、このときはブレーキを左前に変えてみたすぐ後だったので、ややリアを強めにブレーキしがちだったことも大きく影響していると思う)。
転がり抵抗も小さい。以前乗ったプロ3レースのような感じ。また路面にもしっかり張り付いてくれる(空気圧7気圧→現在6気圧、体重55㎏;先述のように、一皮むけると、張り付く感じはさらに強くなった。もちろん転がり抵抗の小ささは変わらず)。先日、雨の中も走ったが、グリップ力は変わらず、安心感がある。
もし、要望を述べるとしたら、グリップ感を増やしてほしい、ということ。路面に接地している感じはあるが、もう少し、路面の状態が手に取るように伝わってくる、というか、もう少しグリップしている感じがわかりやすければ、さらに最高だろう(そもそも、グリップの限界が高すぎて、限界を感じられないことが、影響しているかもしれない。また、インナーチューブをラテックスなどにしたら、解消するかも)
ただ、そのためには、タイヤをさらに薄くする必要があるだろうから、耐パンク性が犠牲になるかもしれない。もしそうならば、現状のままのほうが良い。
というのも、耐久性、耐パンク性が非常に高いからだ(おそらく高い耐パンク性の代償だと思われるが、タイヤ全体が、若干固く思える)。これまで、3000㎞走って、パンクなし、トレッドの傷はほぼなし、減りも少しだが、減ったところのグリップ力もほとんど変わらず、むしろ柔軟性が向上し、路面に張り付く感じが強くなった、という風に、走行性能のみならず、耐久性も非常に高い。そういえば、路面の温度が高くても、あまり亀裂が入らない。もちろん、走った後水拭きするなどのメンテナンスを怠れば、もっと消耗するだろうが、それでも、このコンパウンドは、本当に耐久性が高い(耐摩耗性と表現するのだろうか)。
練習からレースまで一本で済ませられるし、めんどくさい前後ローテーションもいらず、性能もいい、という、アマチュアにとって、理想的な一本(2本?)だと思う。この技術を、チューブラーの”コンペティション”に生かしてほしいし、できれば、チューブレスも作ってほしい、と思った。
絶賛してしまったから、誤解を防ぐために、一言述べておくと、このタイヤは高性能チューブラーのような”走行感”を重視した製品ではなく、あくまでも”高性能クリンチャー”という感じがする。よって高性能チューブラーのような感触は期待できない。
また、国内価格は、少し高すぎるのではないか。例えば、プロ3などは安売りしている店がほとんどだが、アタック&フォースを安売りしている店は、ほとんど知らない。
(追記)2012/2/7
結局、4000㎞以上乗った。買ってから、使い終わって交換するまで約1年、経年劣化で、後半は若干グリップ力が落ちたかな、と感じたが全然気になるレベルではなかった。ものすごい耐久性だ。コンパウンドは、若干残っていたし、ゴムの質は、コンパウンドが削れても全然変化がないようだった。ローラー台に乗ることが多く、リアタイヤの真ん中ばかり消耗したのが、交換の理由であるが、空気圧を、ローラー台ではリアだけ1気圧以上上げていたこともあり、前後の摩耗度は、大幅に違う、というわけではない。普通に使えば、ローテーションは不要ではないだろうか。
結局、極薄ブチルチューブも、ラテックスチューブも試したが、極薄ブチル(ブリジストン エクステンザ)に関しては、軽快に走り、ロードインフォメーションも良く、個人的には好印象だった。一方、ミシュランのラテックスチューブは、空気圧のセッティングがややシビアな上、 最後まで、ねっとりとした重さが気になった。もう少し空気圧を下げれば解決しそうな感じだが、そうすると、メーカー推奨値を下回ることになるので、試せなかった。ただし、ラテックスの方が、乗り心地は良かった。
パンクは0回。耐パンク性は非常に高かった。
そんなわけで、やはりアタック&フォースは個人的にはおすすめのタイヤである。
○SELLE SMP STRIKE COMPOSITE
困ったことに、数か月使っても、まだ完全なポジションが出ず、乗るたびに微調整を繰り返している。しかしぴったりはまるときは全く違和感なく、そもそもサドルの存在を忘れるほどフィットする。だから手放せない。
よって、体の調子を一定に保てる人、まさに、プロ選手のような人、のみを対象にしている、と実感している。
とはいえ、数か月前に書いたファーストインプレッションと今の感覚が、そんなに違っているわけではないので、その文章を加筆訂正して、載せておこう。
パットなしだが、幅がちょうどあっているので、 ぴったりはまる。腰をしっかりホールドしてくれるので、力強く踏み込めるようになった。下ハンを持ってもがいても腰がずれず、またシッティングでもアタックをかけやすい。
セラサンマルコのアスピデやセライタリアのSLRなどと比べると若干先端が太いか(両方とも、触ったことがあるだけなので、断言はできない)。人によっては擦れるかもしれない。
意外と先端のほうにも腰を移動できた。形があっている人には最高だと思う。他にも幅が違うモデルがあるので、じっくり自分に合ったものを選べばよいだろう。しかし、数週間使って分かったが、刺繍がレーパンを攻撃し、毛羽立つ。注意が必要だろう。高いレーパンをはいている人は、まず安いレーパンでしばらく、刺繍部の攻撃性を落としてから乗ったほうが、レーパンにやさしいかもしれない(僕には関係ないが…)。
後半疲れてきて、サドルに体重が乗りがちになると、坐骨が当たって痛いが(→角度調整で克服できる。要は常に骨盤の角度を一定に保てるほどの筋力がある人なら、すぐポジションが定まるだろうが、そうでない人はポジションを出すのに苦労するのではないか。少なくとも僕は、しょっちゅう変わっている) 、別に血流が悪くなっている感じはしない。ダンシングなどを時々すれば問題ないだろう。
初め、若干血流が悪くなった感じがしたが、サドルの前後位置を変えたら全くなくなった。フィットした時は、先述のようにサドルの存在感がなくなる。全く違和感がない。よく考えた形である。
後、サドルが左右に若干曲がった状態で乗ってしまうと、骨などに変な痛みを感じるので注意したほうがよいだろう。
”合う人には合うが、合わない人には合わないサドル”だとは思うが、少し使って合わないと思っても、根気よくセッティングを煮詰めると急にフィットすることがあるから、根気よくつきあえる人には、ぜひ勧められる、と感じている。
★セカンドインプレッション(加筆訂正済み)
翌日ローラーで使ってみた。
・会陰部の痛みはほぼなし、排尿のしやすさも乗る前と乗った後で変わらない。
・セッティングはいかに自分のお尻がよくはまるかを意識すれば意外と簡単(→しかし先述のように、長時間乗り、ポジションが崩れると痛みを感じる。やはり完璧なセッティングは大変)。
・坐骨に痛みを感じたが、前上がりにすることや、体の前傾を強めることで接地面積を増やせば対応できる。
・それによってポジションが限定されるが、メリットとして腰が安定し、しっかり踏み込めるようになる。デメリットとしては、長距離の後半などで疲れてきたとき、楽な姿勢がとれない。
・細かいセッティング、および、固定力がやや必要なことから、二本締めタイプのシートポストが良いと思われる(→後日、トムソン製のシートポストに買い替えた)。
・SMPの刺繍が白いことから、汗で、すぐ黒っぽくなる。しかし乾くとなぜか元に戻る(→それでも少しずつ汚れていくが)。
・レーパンのパットの形状の違いが、ポジションにもやや影響するかも。あまり神経質になりすぎると、ポジションが定まらなくなりそうだ。
追記(2013/9/8);さらに続編を書きました
○Deda Newton Shallow(420㎜) & Zero100(80㎜)
とにかく硬い(これまで使っていたのは、Deda Big Piega とquattro)。下ハンを持ってダンシングをして、坂でもがいてもびくともしない(筋肉がないときに乗ると、胸筋が負けてしまう。しかし、ハンドルとステムを変えてから、胸筋が増えたと思うのは気のせいだろうか)。
スプリンターには最高だろう。平地でもしっかり感が増し、よく進む感じがする。普通に握っていても硬いことがわかる(すぐ慣れてしまうが)。路面からの反響音は7003アルミに似ていて、やる気を出させてくれる。
後半、疲れてくると、やや体が負けがちになってきたが、アタックをかけると、やはり気持ちが良かった。これでリアホイールがもっと軽ければいいのだが…(いくら結線しても、重いホイールはやはり登らない。しかもテンションをさらに上げたため、筋肉を使い果たすと、逆に踏めなくなってしまった→ユーラスに買い替え、テンションを調整することで解決。次回以降の投稿を参照)。
リーチが小さく、ドロップが小さいので、下ハンに移行しやすくなった。そして、やはり丸ハンは下ハンが持ちやすく、ダンシングでアタックしやすい。すぐ足を使い果たしてしまった。
一方、路面からの振動は、バーテープをデダのミストラルにしたことと、タイヤを変えたことからなのか、不快な微振動はなく、逆に路面の状況がよくわかって、好ましかった。
また、ステムの重量は110gだった(80㎜)。
しかし、この硬さ、軽さにさらに、乗り心地を求めるならカーボンハンドル、ステムを買うしかないのではなかろうか。Dedaのアルミ製品はそこまで高価なわけではないので、コストパフォーマンスも良いと思う。非常に気に入った。
○ブレーキ関連の話
今回、これらの部品をつけるに当たり、自転車のオーバーホールをしたのだが、その際フロントブレーキとエルゴパワーを完全に分解してみた。フロントブレーキのほうはしっかり感が圧倒的に増したが、制動力のなさは変わらない。相変わらず下り坂で攻めきれない。コントロール性は良いのだが…
一方、エルゴパワーは粘度が低いグリスを入れたところ、変速のかっちり感が増した。精密感は当然ないので、やはり、上位機種がほしい…やはり、レバーの剛性感がもっとほしいし、内部の歯車も金属製にしてほしい。
しかし、次回以降の投稿で述べるようにホイールをユーラスにしたから、奮発して、ブレーキもレコードにしてみた。おそらくアテナ以上なら十分な制動力だろうが、調整のしやすさ、ブレーキパットのかえやすさ、ベアリングが入っていること、などからレコードにした。
また、スーパーレコードとも迷ったが、チタンボルトだからしょっちゅうグリスアップしなければならない=ワイヤーを頻繁に変えなければならない=たくさん乗らない人にはもったいない、という理由から、やめた。
さて、レコードにしたメリット、デメリットは以下の通り。
・調整が異様にしやすい。特にセンターが出しやすい。
・精度がものすごく良い。逆に、うかつにオーバーホールできない。
・弱い力でブレーキすると、意外と変わらないが、強いブレーキをかけると、アーチの剛性感=安心感が大いに違い、実際制動力も違う。動きは意外と重いが、なじみが出てくると、滑らかに動くようになった。要するに、高速域で差が出る。
・コントロール性は、カンパらしくものすごく良い。アーチのたわみ方が自然だからだ。また、特に新しいパットの感触が良い。リムへの攻撃性も少ない。その代わり、減りも早い。
・もしかしたら、日本の短い、特に平地中心のロードレースではシマノのような急に強く効くブレーキ(もちろん、よく整備したデュラエースのコントロール性は抜群だが)のほうがよいかもしれないが、どちらが峠を楽に攻められるか、といえば、間違いなくレコードだと思う。
さて、次回からは5回にわたってカンパニューロのユーラスについて詳細なインプレおよび考察を書きます。乞うご期待。
・セラSMPコンポジット
・デダ ニュートン シャロー、ゼロ100(80㎜) ステム
・レコードブレーキ
主に、よみうり周辺の坂でのファーストインプレッション、プラス、その後感じたことなど、をまとめました。参考になれば幸いです。
〈ファーストインプレッションの際の走行データ〉
走行時間:3:14’51
走行距離:76.15㎞
平均時速:23.4㎞/h
最高速度:55.6㎞/h
○Continental Grand Prix Attack & Force
非常に気に入った。フロントは細く、ややハンドルの切れが良くなった(フロントのスポークテンションを上げたこととステムを短くしたことの影響を差し引いても、気持ち良い)。その細さから、チューブラータイヤのようにすら見える。
一方、リアはしっかりグリップする印象(もちろんフロントだってグリップ力は良い)。コンパウンドは結構強そうで、小石などをよく跳ねる。小石がたくさん落ちているところでフルブレーキすると、ややすべりがちか。その後、一皮むけると、結構柔軟性が出てきて、さらに路面にめり込む感触が強くなり、下手なブレーキをかけてもロックしずらくなった。要は、コントロールを気を付ければ問題ない(特に、このときはブレーキを左前に変えてみたすぐ後だったので、ややリアを強めにブレーキしがちだったことも大きく影響していると思う)。
転がり抵抗も小さい。以前乗ったプロ3レースのような感じ。また路面にもしっかり張り付いてくれる(空気圧7気圧→現在6気圧、体重55㎏;先述のように、一皮むけると、張り付く感じはさらに強くなった。もちろん転がり抵抗の小ささは変わらず)。先日、雨の中も走ったが、グリップ力は変わらず、安心感がある。
もし、要望を述べるとしたら、グリップ感を増やしてほしい、ということ。路面に接地している感じはあるが、もう少し、路面の状態が手に取るように伝わってくる、というか、もう少しグリップしている感じがわかりやすければ、さらに最高だろう(そもそも、グリップの限界が高すぎて、限界を感じられないことが、影響しているかもしれない。また、インナーチューブをラテックスなどにしたら、解消するかも)
ただ、そのためには、タイヤをさらに薄くする必要があるだろうから、耐パンク性が犠牲になるかもしれない。もしそうならば、現状のままのほうが良い。
というのも、耐久性、耐パンク性が非常に高いからだ(おそらく高い耐パンク性の代償だと思われるが、タイヤ全体が、若干固く思える)。これまで、3000㎞走って、パンクなし、トレッドの傷はほぼなし、減りも少しだが、減ったところのグリップ力もほとんど変わらず、むしろ柔軟性が向上し、路面に張り付く感じが強くなった、という風に、走行性能のみならず、耐久性も非常に高い。そういえば、路面の温度が高くても、あまり亀裂が入らない。もちろん、走った後水拭きするなどのメンテナンスを怠れば、もっと消耗するだろうが、それでも、このコンパウンドは、本当に耐久性が高い(耐摩耗性と表現するのだろうか)。
練習からレースまで一本で済ませられるし、めんどくさい前後ローテーションもいらず、性能もいい、という、アマチュアにとって、理想的な一本(2本?)だと思う。この技術を、チューブラーの”コンペティション”に生かしてほしいし、できれば、チューブレスも作ってほしい、と思った。
絶賛してしまったから、誤解を防ぐために、一言述べておくと、このタイヤは高性能チューブラーのような”走行感”を重視した製品ではなく、あくまでも”高性能クリンチャー”という感じがする。よって高性能チューブラーのような感触は期待できない。
また、国内価格は、少し高すぎるのではないか。例えば、プロ3などは安売りしている店がほとんどだが、アタック&フォースを安売りしている店は、ほとんど知らない。
(追記)2012/2/7
結局、4000㎞以上乗った。買ってから、使い終わって交換するまで約1年、経年劣化で、後半は若干グリップ力が落ちたかな、と感じたが全然気になるレベルではなかった。ものすごい耐久性だ。コンパウンドは、若干残っていたし、ゴムの質は、コンパウンドが削れても全然変化がないようだった。ローラー台に乗ることが多く、リアタイヤの真ん中ばかり消耗したのが、交換の理由であるが、空気圧を、ローラー台ではリアだけ1気圧以上上げていたこともあり、前後の摩耗度は、大幅に違う、というわけではない。普通に使えば、ローテーションは不要ではないだろうか。
結局、極薄ブチルチューブも、ラテックスチューブも試したが、極薄ブチル(ブリジストン エクステンザ)に関しては、軽快に走り、ロードインフォメーションも良く、個人的には好印象だった。一方、ミシュランのラテックスチューブは、空気圧のセッティングがややシビアな上、 最後まで、ねっとりとした重さが気になった。もう少し空気圧を下げれば解決しそうな感じだが、そうすると、メーカー推奨値を下回ることになるので、試せなかった。ただし、ラテックスの方が、乗り心地は良かった。
パンクは0回。耐パンク性は非常に高かった。
そんなわけで、やはりアタック&フォースは個人的にはおすすめのタイヤである。
○SELLE SMP STRIKE COMPOSITE
困ったことに、数か月使っても、まだ完全なポジションが出ず、乗るたびに微調整を繰り返している。しかしぴったりはまるときは全く違和感なく、そもそもサドルの存在を忘れるほどフィットする。だから手放せない。
よって、体の調子を一定に保てる人、まさに、プロ選手のような人、のみを対象にしている、と実感している。
とはいえ、数か月前に書いたファーストインプレッションと今の感覚が、そんなに違っているわけではないので、その文章を加筆訂正して、載せておこう。
パットなしだが、幅がちょうどあっているので、 ぴったりはまる。腰をしっかりホールドしてくれるので、力強く踏み込めるようになった。下ハンを持ってもがいても腰がずれず、またシッティングでもアタックをかけやすい。
セラサンマルコのアスピデやセライタリアのSLRなどと比べると若干先端が太いか(両方とも、触ったことがあるだけなので、断言はできない)。人によっては擦れるかもしれない。
意外と先端のほうにも腰を移動できた。形があっている人には最高だと思う。他にも幅が違うモデルがあるので、じっくり自分に合ったものを選べばよいだろう。しかし、数週間使って分かったが、刺繍がレーパンを攻撃し、毛羽立つ。注意が必要だろう。高いレーパンをはいている人は、まず安いレーパンでしばらく、刺繍部の攻撃性を落としてから乗ったほうが、レーパンにやさしいかもしれない(僕には関係ないが…)。
後半疲れてきて、サドルに体重が乗りがちになると、坐骨が当たって痛いが(→角度調整で克服できる。要は常に骨盤の角度を一定に保てるほどの筋力がある人なら、すぐポジションが定まるだろうが、そうでない人はポジションを出すのに苦労するのではないか。少なくとも僕は、しょっちゅう変わっている) 、別に血流が悪くなっている感じはしない。ダンシングなどを時々すれば問題ないだろう。
初め、若干血流が悪くなった感じがしたが、サドルの前後位置を変えたら全くなくなった。フィットした時は、先述のようにサドルの存在感がなくなる。全く違和感がない。よく考えた形である。
後、サドルが左右に若干曲がった状態で乗ってしまうと、骨などに変な痛みを感じるので注意したほうがよいだろう。
”合う人には合うが、合わない人には合わないサドル”だとは思うが、少し使って合わないと思っても、根気よくセッティングを煮詰めると急にフィットすることがあるから、根気よくつきあえる人には、ぜひ勧められる、と感じている。
★セカンドインプレッション(加筆訂正済み)
翌日ローラーで使ってみた。
・会陰部の痛みはほぼなし、排尿のしやすさも乗る前と乗った後で変わらない。
・セッティングはいかに自分のお尻がよくはまるかを意識すれば意外と簡単(→しかし先述のように、長時間乗り、ポジションが崩れると痛みを感じる。やはり完璧なセッティングは大変)。
・坐骨に痛みを感じたが、前上がりにすることや、体の前傾を強めることで接地面積を増やせば対応できる。
・それによってポジションが限定されるが、メリットとして腰が安定し、しっかり踏み込めるようになる。デメリットとしては、長距離の後半などで疲れてきたとき、楽な姿勢がとれない。
・細かいセッティング、および、固定力がやや必要なことから、二本締めタイプのシートポストが良いと思われる(→後日、トムソン製のシートポストに買い替えた)。
・SMPの刺繍が白いことから、汗で、すぐ黒っぽくなる。しかし乾くとなぜか元に戻る(→それでも少しずつ汚れていくが)。
・レーパンのパットの形状の違いが、ポジションにもやや影響するかも。あまり神経質になりすぎると、ポジションが定まらなくなりそうだ。
追記(2013/9/8);さらに続編を書きました
○Deda Newton Shallow(420㎜) & Zero100(80㎜)
とにかく硬い(これまで使っていたのは、Deda Big Piega とquattro)。下ハンを持ってダンシングをして、坂でもがいてもびくともしない(筋肉がないときに乗ると、胸筋が負けてしまう。しかし、ハンドルとステムを変えてから、胸筋が増えたと思うのは気のせいだろうか)。
スプリンターには最高だろう。平地でもしっかり感が増し、よく進む感じがする。普通に握っていても硬いことがわかる(すぐ慣れてしまうが)。路面からの反響音は7003アルミに似ていて、やる気を出させてくれる。
後半、疲れてくると、やや体が負けがちになってきたが、アタックをかけると、やはり気持ちが良かった。これでリアホイールがもっと軽ければいいのだが…(いくら結線しても、重いホイールはやはり登らない。しかもテンションをさらに上げたため、筋肉を使い果たすと、逆に踏めなくなってしまった→ユーラスに買い替え、テンションを調整することで解決。次回以降の投稿を参照)。
リーチが小さく、ドロップが小さいので、下ハンに移行しやすくなった。そして、やはり丸ハンは下ハンが持ちやすく、ダンシングでアタックしやすい。すぐ足を使い果たしてしまった。
一方、路面からの振動は、バーテープをデダのミストラルにしたことと、タイヤを変えたことからなのか、不快な微振動はなく、逆に路面の状況がよくわかって、好ましかった。
また、ステムの重量は110gだった(80㎜)。
しかし、この硬さ、軽さにさらに、乗り心地を求めるならカーボンハンドル、ステムを買うしかないのではなかろうか。Dedaのアルミ製品はそこまで高価なわけではないので、コストパフォーマンスも良いと思う。非常に気に入った。
○ブレーキ関連の話
今回、これらの部品をつけるに当たり、自転車のオーバーホールをしたのだが、その際フロントブレーキとエルゴパワーを完全に分解してみた。フロントブレーキのほうはしっかり感が圧倒的に増したが、制動力のなさは変わらない。相変わらず下り坂で攻めきれない。コントロール性は良いのだが…
一方、エルゴパワーは粘度が低いグリスを入れたところ、変速のかっちり感が増した。精密感は当然ないので、やはり、上位機種がほしい…やはり、レバーの剛性感がもっとほしいし、内部の歯車も金属製にしてほしい。
しかし、次回以降の投稿で述べるようにホイールをユーラスにしたから、奮発して、ブレーキもレコードにしてみた。おそらくアテナ以上なら十分な制動力だろうが、調整のしやすさ、ブレーキパットのかえやすさ、ベアリングが入っていること、などからレコードにした。
また、スーパーレコードとも迷ったが、チタンボルトだからしょっちゅうグリスアップしなければならない=ワイヤーを頻繁に変えなければならない=たくさん乗らない人にはもったいない、という理由から、やめた。
さて、レコードにしたメリット、デメリットは以下の通り。
・調整が異様にしやすい。特にセンターが出しやすい。
・精度がものすごく良い。逆に、うかつにオーバーホールできない。
・弱い力でブレーキすると、意外と変わらないが、強いブレーキをかけると、アーチの剛性感=安心感が大いに違い、実際制動力も違う。動きは意外と重いが、なじみが出てくると、滑らかに動くようになった。要するに、高速域で差が出る。
・コントロール性は、カンパらしくものすごく良い。アーチのたわみ方が自然だからだ。また、特に新しいパットの感触が良い。リムへの攻撃性も少ない。その代わり、減りも早い。
・もしかしたら、日本の短い、特に平地中心のロードレースではシマノのような急に強く効くブレーキ(もちろん、よく整備したデュラエースのコントロール性は抜群だが)のほうがよいかもしれないが、どちらが峠を楽に攻められるか、といえば、間違いなくレコードだと思う。
さて、次回からは5回にわたってカンパニューロのユーラスについて詳細なインプレおよび考察を書きます。乞うご期待。
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