Rec-mounts 3種比較~汎用タイプ vs ボルトクランプタイプ vs ヘッドスペーサータイプ vs トップキャップタイプ(2022/11/22追記)

※SGX6-Narrow9+GP及びSGX6-BOLT17+GP及びSGX6-SPECER10の比較インプレです


エアロハンドルへのサイコンの取り付けに悩んだことがある方は割と多いのではないだろうか。僕自身もTTバイクへのサイコンの取り付けや、ロードバイクに関しても最近エアロハンドルを導入したことで、やはりサイコンの取り付けに悩んでいた。

そんな時、救世主としてRec-mountsを挙げる方が多いのではないだろうか。 今回、紆余曲折を経て、代表的な5タイプのうち3タイプを使ってみたので、比較したい。片持ちタイプ、トップキャップタイプに関しては使用していないので比較できないことをご了承願いたい。

〇 汎用タイプ(写真中央)

個人的に一番気に入っているのがこの汎用タイプ。TTバイク用として1年以上愛用しているが特にトラブルもないし不満もない。この製品の良さは、細身だが強度が高いことで、まず、細身であることにより、例えばDHバーを狭くしたい、といった際にも全然邪魔にならないし、多くのエアロハンドルで、もちろんステムとの相性もあるだろうが、使える場合が多いのではないだろうか。残念ながらS-works AeroflyⅡ+fizik CYRANO R1 stemの組み合わせでは使えなかったが、使える場合は最もおススメしたい。

というのも、両持ちということもあり安定感が高いからだ。サイコンのボタンを押した際にも全然ゆがまない。荒れた路面などを走っても全くずれることもなく、トラブルが少ない製品だと思う。

〇 ボルトクランプタイプ (写真右)

こちらは少なくともステム前面に固定ボルトがある場合であれば、ほぼ全てのハンドル・ステムの組み合わせで使用でき、しかも安定感が高く、そして、見た目もシンプルでイケている製品だと思う。さらに言えば、一般的な角度(前下がりではない角度)のステムであれば、下側のボルトに取り付けることでサイコンがハンドルに隠れるような取り付け方になるので、空力的にも優れているのではないだろうか。

唯一の弱点は、ステムのボルトの調整ができなくなること、厳密にはステムのボルトの増し締めをする場合、サイコン台座を外さないといけないこと。もちろん、付属してくるネジに緩み防止剤が塗布されているが、ちょっと心配になる方もいるのではないだろうか。

なお、参考情報であるが、SGX6-BOLT17に付属するのはSS(15mm)・XS(10mm) 用と15mmと10mmを合わせてつける25mm用のボルトであるので、後から買い足すor他の製品をボルトクランプタイプに組み替える場合は参考にして頂ければ幸いである(サイコンの台座部は汎用タイプもボルトクランプタイプも共通である)。

〇 ヘッドスペーサータイプ (写真左)

こちらは、フォークコラムを切り残している人のみ使える製品である。ステムの上にサイコンが来ることになり、横から見た時に高さが気になってしまう、というのが若干気になるが、フォークコラム形状が特殊な形状でなければ、ほぼどんな場合でも使える製品という点では優れていると思う。現在僕自身もこのタイプを使用している。

〇 トップキャップタイプ(2022/11/22追記)

もう一つ、汎用性が高い製品がトップキャップタイプである。こちらもエアロハンドルなど、既存製品が使いにくい場合でも基本的には使える製品であるが、同時に、横から見たときの高さや、サイコン自体の近さが気になってしまうのが弱点である。サイコンを複数つけたいなど、特殊用途の場合には最適かもしれない。

 


【総括】

総括、というほどのことでもないが、サイコンの取り付けに悩んだ場合、Rec-mountsの製品群を用いれば、恐らくほとんどの場合で取り付けに成功するのではないかと思う。どの製品も安定感は高いが、ボルトクランプタイプはステム直結ということもあり、特に安定感が高い。また、ヘッドスペーサータイプや、今回使っていないがトップキャップタイプは、特殊な規格のステムやフォークコラムでない限り、使えないシチュエーションがほとんどないと思われ、そういった意味では困った時の最後の一手となりうる製品だと思う。汎用タイプはメーカー純正品が気に入らない場合、純正品が使えないステム・ハンドルの場合、サイコン台座に拡張性を持たせたい場合などに良いと思う。

人による好き嫌いはあるだろうし、ハンドル・ステムとの相性もあるだろうが、困った際・悩んだ際には上記の記事が多少なりとも参考になれば幸いである。

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