(機材をいじることで速くなれるかを考える記事です)
リンク:〈0.はじめに〉
一応、前の記事とつながっています。
さて、実は、2013年モデルのマドンにも早くも乗る機会があった。当たり前だが、性能的にはかなりのレベルであった。そもそも、2012年までのマドン6シリーズといえば、ロードレース用フレームの最高峰の一つであったわけで、マドン7の登場で、セカンドグレードとして、作り直されたといえ、最高峰レベルといって過言ではないだろう。実際、レースをガンガン走って、バイクをたびたび買い替えるような使い方をするのであれば、コストパフォーマンスを含め、ある意味、ベストな選択と考えても良いのではないだろうか(これは、各メーカーのセカンドグレードの多くに言えることだが)。
使われていたパーツについて語っていたら、かなり長くなったので、一回目は、以下のパーツについて述べる。(自転車のインプレはこちらへ)
①ボントレガー Race X Lite(Race Lite?)のハンドル
②9000系デュラエース
③ Aeolus 3 D3 Clincher
①ハンドル
まず、ハンドル。ボントレガーのRace X Lite。見た目的にアルミかと思ったが、調べたらカーボンの様。もしかしたら、前年度のモデルだろうか?(もしくはRace Liteの見間違えかも知れない)ともかく、普段、デダのニュートンに慣れている身からすると、柔らかく感じる。デダのアルミハンドルは、ゼロ100もニュートンも、かなり剛性が高いので、別に、ボントレガーが柔らかすぎるわけではないが、僕レベルの脚力でも、スプリント時にたわみが感じられた。もちろん、リズムがとりやすいのは事実だし、硬いハンドルだと、上半身がかなり疲れるのは事実だから、必ずしも悪いとは言わない。また、今回、試乗車らしく、スペーサー満載で、ハンドルがかなり高かったので、それも、柔らかい感触につながっていると考えられる。ともかく、スプリンターの場合、かなり好みが分かれるのではなかろうか。
②コンポ
そして、ワイヤ式の9000系デュラエース。やはり、このダイレクトマウントのブレーキは、かなり剛性感が高い。悪いパッドで運用したカンパのレコードブレーキより効くし、 コントロール性もかなり良い。レコードブレーキに比べて、劣っているという評価はできない。ブレーキ単体で見れば、性能は上回っているだろう。もちろん、ボントレガー純正のカーボン用ブレーキシューが、かなり好感触だったことも影響しているが(コルクらしく、晴天時は、かなり気持ちが良い。スイスストップのイエローを若干マイルドにしたような感じだろうか?かなりよく効いた)。
しかし、当然、コンポの評価というのは、変速系全体を見ねばならない。そして、カンパを普段使っていると、どうしても納得できないのが、このシマノの変速レバー。7800系くらいまでは、クリック感が強く、まだ納得できたのだが、あの7900系より、更に軽い。別に軽いだけなら良い(特にレース後半。実際、カンパも、上位モデルになればなるほど、滑らかにはなる)が、クリック感が少し希薄なように感じた。そして、ブレーキを握った時に、若干レバーが動くことがあるのはいかがなものか(しかも、その傾向は、動きが軽いデュラエースで特に顕著な気がする。105やティアグラでは、気になったことはない)。まあ、カンパに慣れているからしょうがないと言えばしょうがないが、変速感が少なすぎる気がした。雑誌では、動きの軽さを絶賛するのみだが、軽ければ軽いほど良いのだろうか、と疑問に思う。ただ、当然、各部のつくり込は、カンパとは比べ物にならないほど良い。実は、チェーンのみ9000系にしたのだが、カンパの11速チェーンより、はるかに良く考えられている。いずれ記事にしようと思う。
③ホイール
そして、ホイール。Aeolus 3 D3 Clincher。おそらく、リムの設計的には、現時点では、ZIPP,ENVEに並んで、最先端&最高性能だと思うが、確かに、乗っても良い。一世代前の設計の、中華カーボンとは、やはり、設計思想の差を感じる(とはいえ、中華カーボンであっても、使うとアルミには戻れなくなるが)。クリンチャーにも拘らず、軽いし、当然剛性も高いから、十分レースで使えると思うし、これくらいの重さがあったほうが、逆に安定すると思う。
(次の記事に続きます)
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さて、実は、2013年モデルのマドンにも早くも乗る機会があった。当たり前だが、性能的にはかなりのレベルであった。そもそも、2012年までのマドン6シリーズといえば、ロードレース用フレームの最高峰の一つであったわけで、マドン7の登場で、セカンドグレードとして、作り直されたといえ、最高峰レベルといって過言ではないだろう。実際、レースをガンガン走って、バイクをたびたび買い替えるような使い方をするのであれば、コストパフォーマンスを含め、ある意味、ベストな選択と考えても良いのではないだろうか(これは、各メーカーのセカンドグレードの多くに言えることだが)。
使われていたパーツについて語っていたら、かなり長くなったので、一回目は、以下のパーツについて述べる。(自転車のインプレはこちらへ)
①ボントレガー Race X Lite(Race Lite?)のハンドル
②9000系デュラエース
③ Aeolus 3 D3 Clincher
①ハンドル
まず、ハンドル。ボントレガーのRace X Lite。見た目的にアルミかと思ったが、調べたらカーボンの様。もしかしたら、前年度のモデルだろうか?(もしくはRace Liteの見間違えかも知れない)ともかく、普段、デダのニュートンに慣れている身からすると、柔らかく感じる。デダのアルミハンドルは、ゼロ100もニュートンも、かなり剛性が高いので、別に、ボントレガーが柔らかすぎるわけではないが、僕レベルの脚力でも、スプリント時にたわみが感じられた。もちろん、リズムがとりやすいのは事実だし、硬いハンドルだと、上半身がかなり疲れるのは事実だから、必ずしも悪いとは言わない。また、今回、試乗車らしく、スペーサー満載で、ハンドルがかなり高かったので、それも、柔らかい感触につながっていると考えられる。ともかく、スプリンターの場合、かなり好みが分かれるのではなかろうか。
②コンポ
そして、ワイヤ式の9000系デュラエース。やはり、このダイレクトマウントのブレーキは、かなり剛性感が高い。悪いパッドで運用したカンパのレコードブレーキより効くし、 コントロール性もかなり良い。レコードブレーキに比べて、劣っているという評価はできない。ブレーキ単体で見れば、性能は上回っているだろう。もちろん、ボントレガー純正のカーボン用ブレーキシューが、かなり好感触だったことも影響しているが(コルクらしく、晴天時は、かなり気持ちが良い。スイスストップのイエローを若干マイルドにしたような感じだろうか?かなりよく効いた)。
しかし、当然、コンポの評価というのは、変速系全体を見ねばならない。そして、カンパを普段使っていると、どうしても納得できないのが、このシマノの変速レバー。7800系くらいまでは、クリック感が強く、まだ納得できたのだが、あの7900系より、更に軽い。別に軽いだけなら良い(特にレース後半。実際、カンパも、上位モデルになればなるほど、滑らかにはなる)が、クリック感が少し希薄なように感じた。そして、ブレーキを握った時に、若干レバーが動くことがあるのはいかがなものか(しかも、その傾向は、動きが軽いデュラエースで特に顕著な気がする。105やティアグラでは、気になったことはない)。まあ、カンパに慣れているからしょうがないと言えばしょうがないが、変速感が少なすぎる気がした。雑誌では、動きの軽さを絶賛するのみだが、軽ければ軽いほど良いのだろうか、と疑問に思う。ただ、当然、各部のつくり込は、カンパとは比べ物にならないほど良い。実は、チェーンのみ9000系にしたのだが、カンパの11速チェーンより、はるかに良く考えられている。いずれ記事にしようと思う。
③ホイール
そして、ホイール。Aeolus 3 D3 Clincher。おそらく、リムの設計的には、現時点では、ZIPP,ENVEに並んで、最先端&最高性能だと思うが、確かに、乗っても良い。一世代前の設計の、中華カーボンとは、やはり、設計思想の差を感じる(とはいえ、中華カーボンであっても、使うとアルミには戻れなくなるが)。クリンチャーにも拘らず、軽いし、当然剛性も高いから、十分レースで使えると思うし、これくらいの重さがあったほうが、逆に安定すると思う。
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